韓国のやさい&くだもの

松茸

松茸

松茸はその名前だけでも商品の価値を認められる茸です。松の木の下で育つ松茸の生育場所は正確には分りません。
他の茸類と違い、栽培が不可能な100%天然食品である松茸は、その効能も優れています。

韓国の松林で採取した松茸が中国産より人気が高い理由は、品質面ではるかに優れているからです。10月になると襄陽(ヤンヤン)、蔚珍(ウルジン)、奉化(ポンファ)などの地域で松茸祭りが開かれますが、この時期になると、日本など外国からの松茸旅行客が毎年増えつつあり、松茸の人気を実感させています。

松茸と健康

松茸の味と香りは他の茸とは違い、独特ですが、松茸の栄養はどうでしょうか。栄養分析によると、松茸は水分の含量が89%程度で少ないですが、タンパク質が2.0%、脂肪0.5%、炭水化物6.7%、纖維0.8%で、ビタミンと無機質が含まれています。また、松茸には炭水化物が85%ほど含まれていますが、そのほとんどが食物繊維です。

香りの成分は松茸オルとシナモン酸メチルの混合物です。この他にビタミンB1、ビタミンB2などが多く含まれていて風邪予防などによい栄養食品です。

松茸は胃と腸の機能を促し、手のしびれや腰と膝の冷え症に、そして昔から「松茸は松の木の陰で育ち、可愛らしくないことはない。尿が濁っている症状の治療に良い」とされ、心を安定させ、炎症を治療し、腫瘍の成長を防ぐと言われています。

松茸を混ぜて御飯を炊くと、いくら食べても消化しやすいのは松茸に強力な消化酵素が入っているからであり、また、松茸にはセラーゼ、ヘミラ−ゼ、ベントラーゼなどの繊維分解酵素が多く含まれています。
松茸は高血圧にも効果があり、長期間食べ続けると、血圧が正常になります。このように松茸は貴重であると共に健康を維持してくれる食べ物としても良い食品なのです。
一方松茸には抗癌物質が豊富に入っているとされ、腫瘍阻止率が91.8%、腫瘍退治率が55.6%に至るという研究結果が出ています。これにより今後の研究によりいくらでも薬用価値が出てくる可能性があると科学者たちは見込んでいます。

松茸と生活

林業協同組合で買収する松茸は品質によって等級が区分されます。
茸の区分は各組合の担当者によって行われ、一定の基準が適用されます。入札価格によって単価が決まりますが、大体1等級と2等級は3等級や等外品に比べて2倍以上の値段が付けられます。等級が高い松茸でも保管する状態が悪ければ良い値段が付かないので、適切な保管法を工夫した方がよいでしょう。

編集部オススメ TOP5

韓国のやさい&くだもの